四月十日


庭の山吹がぶわっと咲きだしました。

引っ越したばかりの頃は伸び放題で荒れていたこの子。

篠竹も枝の間に重なる様に生えていて、元気がなかった。

でも少しずつ手を加えていたら、春に見事な花を咲かせてくれる様になりました。

この大きな山吹の木は我が家の物干し竿の目の前に居ます。


気づけば山の樹々がやわらかい緑の芽で溢れて

タラの目や芹、行者ニンニク、ウド、ふき、萱草、山椒など

春をお知らせする山菜たちが顔を出す様になりました。


冬の静けさから、華やかな春の気配が駆け足でやって来るこの時期に

毎年ついて行くのがやっとこな自分。

それでもやっぱり、草花が芽吹いてやって来てくれる事にどうしたって感動してしまって。

ちゃんと生えてくるのだね、この季節に …って。

嘘のような色だね…って。



毎度、洗濯を干しながら手が止まり いつもよりものすごく時間がかかっちゃう。

太陽の匂い、草花の匂い。虫の音、鳥の声。


カラスが二匹でブワッと音を立てて 空気を切っていった。

びっくりしたけれど、カラスってあんな音を出すことができるんだと

すごく気持ちよさそうだった。

今日の洗濯の風景。